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2011年6月 4日 (土)

勘弁して欲しいLEDヘッドライト

Tungstain

自動車のヘッドライトも、1970年代後半までは家庭用の白熱電球と同じタングステン球が主流だった。

現在でもテールランプやターンシグナルにはタングステン球が使われている。

品質が向上し、現在のタングステン球は滅多に切れないが、当時の球は良く切れた。

レンズと反射鏡が一体となったヘッドランプユニットに、このタングステン球を差し込んでいたために電球の交換は簡単に出来たが、時間の経過と共に隙間から水分や埃がランプ内に入り、レンズや反射鏡を曇らせ照度を低下させていた。

Sealdbeam

それなら電球とライトユニットを一体化してしまえば?と、シールドビームが登場する。

ランプユニット全体が電球なので放熱も良く、曇らないので寿命が飛躍的に延びたが、全体がガラス製なので、落としたら一巻の終わり、交換時の取り扱いには注意が必要だった。

Harogen

1980年代に入りハロゲン球が開発され、明るさや長寿命化が受け入れられて普及が進む。

フランスのCIBIE(シビエ)やMARCHAL(マーシャル)製のランプが人気となり、当時国産車に標準装備されていたシールドビームからハロゲンランプに交換する事が、車好きがカーショップで第一番に行う改造とされていた時代。

当時はCIBIEに人気があり、バルブ(電球)もCIBIEが寿命・明るさ共に、PHILIPS/BOSCHより上だった記憶がある。

霧の多く発生するヨーロッパで開発されたライトは、上向きの光がカットされ、結果対向車の幻惑防止にも役立っていた。

Hid_2

ここからが本題、2000年になるとディスチャージヘッドランプが登場する。

ハロゲンと比較しても明るく消費電力が小さい事が特徴とされ、時代の要求であるエコロジーの波に乗って普及が進んでいる。

仮に対向車が無いとすればヘッドライトは明るいほど良い、しかし、現実には対向車がある。

そこである高さ以上(対向車のドライバーの眼)には光が行かないようレンズや遮光板などで配光を工夫している。

Hidlamp

通勤途中に、坂の頂上に信号のある交差点がある。

その交差点を通過するにしろ、信号待ちで停止するにしろヘッドライトがエラク眩しい車が増えている。

HIDヘッドライトを装着した車だ。

路面の傾斜に沿って車が上を向いているので、マトモにライトが目に入る。

HIDの特性上信号待でも点けっぱなしのまま、幻惑されて陰に入った部分は見えなくなる。

左折する場合には視界から外れて行くのでそれほど問題ないが、右折の際には歩行者が確認しにくくなる。

こんな経験をした人も多いのではないだろうか?

HID装着者には積載時の姿勢変化時に光軸を調整するオートレベライザー機構があり、サスペンションに取り付けられたセンサーで光軸を自動調整するようになっている。

ハロゲン車でも手動で光軸を調整できるダイアルを備えた車もあるが、これを必ず下向きに調整してくれるとは限らない。むしろ、遠くが見えるようにと最大限上向きに調整している人が多いのでは?

直線で平坦な道路でも凹凸はあるし、多少の上り下りはあるので、車のピッチングによる幻惑は必ず起きる。

まして右コ-ナーではどうだろう?

右奥の道路状況を確認するほぼ正面から対向車のライトを浴びる事になるのだ。

これはまったく勘弁してほしい!

Led_head

2011年いよいよLEDのヘッドライトが登場する。

懐中電灯や室内照明では良いこと尽くめのLEDだが、自動車用ヘッドライトとしてはどうだろう。

照明には、照らす側と照れされる側とがある。

照らす側としては申し分なさそうだが、照らされる側に立つとLEDの光は優しい光とは言えない。

刺激の強い光、そんな感じがする。

LED懐中電灯には、「危険なのでLEDを直視しないでください」の注意書きがある。

高出力のLEDになると危険度は更に高まる。

軍事目的として高出力LEDライトは、目眩まし用の武器としても使われている。

その数倍の明るさを出す高出力LEDが複数個組み込まれたヘッドライト、その幻惑度?はHIDを超えると思うがどうだろう?

221636_l_dl0000490868

メーカーオプション扱いで”LEDフォグランプ”なる物を設定している車種も増えている。

元来”フォグランプ”とは、その名の通り”フォグ=霧”に有効なランプ。

霧に有効な照明に必要とされるのは「上方への光がカットされていること」、「光色が青白くないこと(黄色が有効とされる)」。(日本では前照灯の光色は「白」以外認められていない)

濃い霧の中を走った経験の有る人は分かると思うが、ヘッドライトを上向き(ハイビーム)にすると全く路面が見えなくなる。

メーカーオプション設定のフォグランプは、上方への光がカットされていないので「霧」には全く役に立たない。

フォグランプと言うより「補助前照灯」と言った方が的を射ているだろう。

上方への光がカットされていないと言うことはハイビームと同様、光量が低いとは言え対向車のある道路でこれを点けられると非常に眩しくて迷惑だ。

Led_tail

時代の流れかLEDテールランプの装着された車も増えている。

夜間信号待ちでこの車の後ろに着くと、ブレーキランプが眩しい。

明るさの度合と言うよりも、LEDの光は刺激的なのだ。

VW/GOLFには、方向指示器にもLEDを使った車種があるが、これが見にくい。

正面から外れると急に暗くなるし、点滅自体がタングステン球のように徐々に明るくなり徐々に暗くなる余韻が無く、感覚的に受け入れ難い。

Tail

最近のテールランプは視認性が落ちていると思う。

昔はレンズに凹凸加工がされ反射鏡はフラット、現在はレンズがフラットで反射鏡に凹凸加工がされている。

発光部(電球/LED)が見えるのでクリアーで目新しさはあるが、夕方低い角度で太陽光が入ると凹凸加工された反射鏡が光って、発光していなくてもランプが光っているように見えてしまう。

後続車はブレーキランプが点いているのか、方向指示ランプが点滅しているのかが分かり難くなる。

Mira

方向指示器もオレンジ電球+クリアレンズなので、消灯しているとその部分は白く見えていてバックランプとの区別が付きにくい。

人間の眼は、無意識に赤いテールレンズがあるとストップランプだと認識し、オレンジ色の部分を方向指示器なんだなぁと認識している。

そこが光るから素早く前の車の動きを認識出来る。

バックランプだな、と思っていた部分がオレンジに光っても、それが方向指示器だと認識するのに時間が掛かってしまう。

また、最近はコストダウンの為かウィンカー/ヘッドランプ一体型の車が多い。

夜間、明るいヘッドランプの直ぐ脇に方向指示器があると、ヘッドランプに幻惑されて方向指示器が確認出来ない等、とても進化しているとは思えない。

テールランプを設計する技術者は、そこまで考えていないのだろうか?

新技術を積極的に取り入れ価格を維持しようとする戦略は分かるが、このまま突っ走ると、幻惑合戦になりそうな気がする。

もう一つ忘れて欲しくないのは、歩行者や自転車だろう。

歩道の照明が完備した市街地なら足下の段差も良く見えるが、町中から少し外れれば歩道に照明など設置されていない。

対向車の幻惑防止用に、ロービームは上向きの光がカットされているが、路肩が見えるようにカットラインが左上がりになっている。

対向する歩行者は、ライトを直視する事になる為にギラギラと非常に眩しく、特に背の低い子供はマトモに食らう。

これからも自動車メーカーにとって、ランクの高いより高額な車種を売る際の”道具”としてHID・LEDヘッドライトは重宝するだろう。

しかし、対向車のライトに幻惑されて”イライラ”する機会が増えたのも事実。

ヘッドライトを開発する技術者には、対向車・対向者があることを忘れずに設計・開発をして欲しいものだ。

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コメント

欧州ではヘッドライトの内部にシェードがついています。
これはロービームの時、上側へ光が漏れるのを防ぐためです。
日本でも高いグレードの車にはついております。
消灯したヘッドライトの中をのぞいてもバルブが見当たらず、銀色の物が見えるのがそれです。

しかし、日本は幻惑に対する法規制が緩いのです。
なので日本ではこのシェードは義務では有りません。

簡単に言えば安い車にはシェードがついておらず、上側への光の漏れも多いです。
平坦な整備された道でもまぶしい車が増えてきたのはこういった安い車にもHIDなどの眩しいライトが使われるようになってきたためです。

自分も幻惑と、色温度に関しては規制してほしいと思っています。

しかしLEDヘッドライトには注目しております。
理由はいくつかありますが長くなりますので簡単にだけにします。
HIDより幅広いので目に優しい製品も期待できるのと、電流,電圧により明るさや色温度が変更できる事です。

コメントありがとうございます。
シェードですか、BMWで見たような気がします。
歩行者とし舗道を歩いていても、とても眩しい車が増えていますね。

日本は、安全対策でもノンビリしてましたので、幻惑対策も何時に
なることやら分かりませんが・・・・・。

シェードは確かに全車装着義務化して欲しいですねぇ
主にアジア製の後付けHIDにはシェードが付いてないのが多い気がします
VIP系とかいうのを名乗るカスタム車はシェード無しの眩しいHIDが多いんじゃないでしょうか

BMWは昔から幻惑対策をしっかりやっているようですね。

気にしすぎると、対向車のライトに目が行って、目が眩みます。(^^;)

去年ヘッドライトをHID3000Kに交換し、今回フォグランプをLEDに変える予定です。
緑内障なのでライトが明るくないと夜間、特に雨の日は路肩が見えないのです。
幻惑ですが、外灯に使われてる広角チップ型ならまだしも高輝度プロジェクタータイプは確かに目に影響あると思います。
近い将来に医学的にも証明されて規制されるのではないでしょうか?

cyberterroさん、こんにちは。
確かに雨の日は、見にくいですね。
ライトカバーが曇ったライトも眩しいです。
ガラスからプラスチックになり、デザインは自由に
なりましたが、耐久性は下がりました。
歩道を歩く小さな子供は、目線が低いのでかなり
眩しいと思いますね。

はじめまして。
チョット誤解されている方がおられるようなので、コメします。
平成18年製造以降の車両では色々規制がされています。
ヘッドライトは、色温度が高すぎても低すぎても少なくとも車検は通りません。警察では測定器が無いので取締りができないというのが現状でしょうか。

そして、標準でHID搭載車(LEDも)についてはオートレベライザーが義務化されており、上下方向の光軸は自動調整されます。ハロゲンの場合はマニュアル(リモコン)光軸調整装置(上下方向のみ)が義務化されています。

シェードについてはファミリーカーレベルでも搭載されているものもあり、車の値段は関係ないようです。
後付けHIDのH4バルブではバルブ自体にシェードが付いており、その精度やヘッドライトとの相性で対向車が眩しく見える場合があるようです。
また高価ですがHIDでも明るさを変更できるものがあり、その場合色温度も明るさの応じて変化します。

街中でフォグランプを点灯させるのは、止めてほしいですね。

Ukaさん、こんにちは。
対策は進んでいるのですね、先日何かの記事に、眩しさを軽減したLEDが開発されたとありました。

標準装備よりも、後付したHIDが問題なのかもしれませんね。

昔はヘッドライトは丸い物と決まっていましたが、現在はポリカーボネートが使われるようになり、同じ形状の物は無いので、相性はあるかもしれません。

フォグランプは同感です。(^^)

古い話題に失礼いたします。
最近、LEDヘッドライトの車にイライラすることが多く、情報を探していてこちらを発見しました。

数ヶ月ほど前、自転車で狭い歩道を走っていて、前方から来た車のヘッドライトに目がくらみ、街路樹に激突しそうになりました。

最近は急にLEDライトの車が増えたのか、夜、道を歩いていると車が来るたびに目が眩み、立ち止まってやり過ごすことがしばしばです。道が広い場合は角度的に目に入らないのか気にならないですが、住宅街の細い道等ではまともに目がやられます。こういう道こそ、目が眩むと危ないのですが…。

その上、オートバイや自転車にまでつくようになって、暗くなってから近所の道を歩くのは怖くて仕方ありません。早く規制なり対策をしなければ、小さい子ども等に被害が出るのは必至だと思います。

あまりこの件は話題になっていないようですが、皆さん気にならないのでしょうか?

くまさん、こんにちは。

ヘッドライトによる幻惑は、皆さん感じていると思いますよ。

光軸の自動調整機能があるから、と言う人も居ますが、完全にリアルタイムに動く訳ではありません。

カットラインが左上がりになっているので、歩道を歩く歩行者や自転車はマトモに照らされます。

自転車のLEDランプも以外に眩しいですね。

非常に残念ですが、これまでの経緯から見て、日本が先陣を切って何らかの規制や対策を取る可能性は極めて低いと思います。

アメリカやEU諸国がアクションを起こしてからそれに追従して・・・・・・、でしょうか?

照らされる側にやさしいLEDヘッドランプを開発して欲しいですね。

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